フェデリコ・フェリーニ セレクション カサノバ

18世紀のヴェネツィア。カーニバルの最中、カサノバは尼僧のマッダレーナと密会する。
その帰り彼は、異端の容疑で鉛屋根の牢獄に入れられる。
牢獄で彼はかつての恋人たちとの思い出に慰めを見出す。脱獄後、
彼はパリでデュルフェ公爵夫人のサロンに迎えられ、「転生」の儀式を行う。
フォルリでは永遠の恋人アンリエットと出会うが、ある朝突然、彼女は姿を消した。
カサノバはパリ、ロンドン、ローマ、ドレスデンと、ヨーロッパ中を旅し、
多くの女性と恋をするが、ボヘミアの城で孤独な晩年を過ごすのだった。
絢爛たるロココの時代が生み出した生気の色事師カサノバ
そのカサノバの女性遍歴を映画化することは、フェリーニの長年の夢であった。
こうして実現したのが、製作費60億リラの超大作「カサノバ」である。
カサノバ」は全編、チネチッタ撮影所で撮影され、
ヴェネツィアの運河をはじめとしてヨーロッパ各地の建築物がセットで再現された。
カサノバ役はハリウッドの個性派ドナルド・サザーランド
カサノバの永遠の恋人にはティナ・オーモン、その他数多くの女優が世界中から集められた。また、華麗な美術と衣装を担当したダニロ・ドナーティは、
アカデミー賞衣装賞を受賞した。

2008年02月23日発売フェデリコ・フェリーニ セレクション カサノバ