つぐない

つぐない


つぐない

1935年、夏のイングランド
政府官僚ジャック・タリスの屋敷では、小説家を夢見る末娘のブライオニーが休暇で帰省する兄とその友人を自作の劇で歓待しようと準備に追われていた。
一方、大学卒業後の身の振り方が定まらず鬱屈した日々の姉セシーリアは、ある出来事をきっかけに使用人の息子ロビーへの愛を自覚する。
ところが、ロビーにほのかな想いを抱いていたブライオニーは、些細な行き違いと嫉妬心から姉とロビーの関係を誤解してしまう。

そして少女は罪を犯してしまう。
無垢なゆえに犯した過ち……。
この過ちが、愛する男女を引き裂き、過酷な運命へと追いやってしまうことを少女は知らなかった。