モンパルナスの灯

モンパルナスの灯
マックス・オフュルスアンリ・ジャンソンの企画だったモジリアニの伝記映画を、オフュルスの急逝で、J・ベッケルが脚本・監督に当たった彼の代表作。'17年の春、モンパルナス。青年モジリアニは肺結核に冒され、また麻薬と飲酒の中毒でどん底の生活を送りながら、僅かの知己に支えられ画業に取り組んでいた。ある日彼は、ジャンヌ(A・エーメ)という画学生に街で出会い、激しい恋に落ちたが、彼女の父の反対で二人は引き裂かれ、絶望から彼は昏倒した。画壇での唯一の理解者=画商ズボロフスキー(G・セティ)は彼を南仏ニースに静養させ、ジャンヌもそこへ家出して来る。幸福な半年を過ごしてパリに戻った彼を待ち受けていたのは、再びの無理解と屈辱。個展は見事に失敗し、貧窮にあえいで、カフェで素描を5フランで売り歩くうち倒れた彼は、運ばれた病院で不帰の人に。それを看取った冷酷な画商モレルは待ち構えていたかのように、その傑作の数々を買い叩くのだった。ジャンヌに彼の死を告げず……。エーメの清純な美しさを初め、モジリアニを取り巻く女性たちもよく描かれ、悪魔的なモレルのL・ヴァンチュラの存在感が強烈な印象を残した。もちろん、この繊細で夭逝の画家に貴公子フィリップがうってつけであったことは言うまでもない。



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(2012/04/25)
ジェラール・フィリップリノ・ヴァンチュラ

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